本文へ移動

呼吸器外科

外来診療担当

午前
午後
志満 敏行
青木 輝

志満 敏行
志満 敏行
手術
手術
手術
手術
志満 敏行
志満 敏行
志満 敏行
休診

医師紹介

第一呼吸器外科部長
しま としゆき
志満 敏行
呼吸器外科専門医合同委員会呼吸器外科専門医
日本外科学会外科専門医
日本呼吸器内視鏡学会気管支鏡専門医
日本禁煙学会禁煙認定指導医
肺がんCT検診認定機構肺がんCT検診認定医
医学博士
Certificate of da Vinci Technology 
Training as a Console Surgeon
医師
あおき ひかる
青木 輝
日本外科学会外科専門医

受診をお考えの方へ

 本ホームページをご覧になられている患者さんや身内の方は、病気のことで不安を感じられておられることと思います。当科の外来では、病状や今後どのような治療の選択肢があるのかを、納得頂けるまでご相談させて頂きます。また、当院は全室個室であり、入院中も病状について周りを気にすることなくご質問頂けます。ご家族とのプライベートな時間も大切にして頂けるものと思います。
 
 当科で実際に手術を受けて頂く際には、われわれの持てる全ての知識と技術で治療に当たります。患者さんが当院に受診し治療を受けられた際には、「足利日赤にかかってよかった」と思って頂けるよう、職員一同が最善を尽くします。
 
 本ページをご参照頂き、当科に受診をお考えの際には、地域の先生からの紹介あるいは直接当科に予約の上で受診頂ければと思います。

どのような状況で当科への受診が勧められるか?

 呼吸器外科では、主に胸部の疾患(心臓・大血管・食道・乳腺を除く)の外科的治療を行います。多くは肺癌をはじめとした肺の疾患が対象となりますが、それ以外にも気管・縦隔・胸腺・胸壁・胸膜・横隔膜の良性・悪性疾患も含みます。実際には殆どの場合、何らかのきっかけで地域の先生方にまず受診し、次の項目にある対象疾患が疑われるときに、当院に紹介受診していただくことになります。
 
 また、当科では"胸部の異常陰影"という段階から患者さんをご紹介頂き、呼吸器内科・放射線科と連携し、それぞれの患者さんにとって最適な診断方法とその後の治療方法を提案いたします。
 "レントゲンの胸部異常陰影"、"人間ドックの胸部CTで発見された肺異常陰影"、"縦隔・胸壁の異常陰影"などから"生検で診断のついた肺癌"など、どのような段階からでも受診は可能です。ただし、異常陰影が健診やがん検診で判明した際には、かかりつけの医師を介して、発見からあまり時間を空けずに呼吸器の専門医に受診することをお勧め致します。

対象疾患と当科での診療

肺がん

早期肺癌に対する胸腔鏡下手術
 肺癌は、がん死亡数の男性1位女性2位を占める、社会的なインパクトの大きい病気です。肺癌による死亡が多いのは、罹患数が増えているのに加え、肺癌が治りにくい病気であるのが原因です。しかし、早期で見つかった場合には手術で根治できることが十分期待できます。手術療法は肺がん治療に於いて非常に重要な役割を担っております。
 また肺癌の手術は、従来の開胸手術と同様の成績を残しつつも、より小さな傷で術後の痛みを減らすことが可能になってきております。この、体へのダメージを少なくする手術を「低侵襲手術」といい、肺癌の手術に於いては胸腔鏡手術(Video Assisted Thoracoscopic Surgery, VATS=バッツ)としてここ20年で広く普及してきました。胸腔鏡手術は、働く世代の社会復帰を後押しし、また高齢者への手術そのもののリスクを下げるのに有用であると考えられております。
 当院では、胸腔鏡手術(VATS)に加え、今後、ロボット支援手術を提供をしていく予定です。
局所進行肺癌に対する拡大手術
 局所進行性肺癌可能に対して根治切除を目指します。他臓器浸潤肺癌であっても、当院では他領域手術の専門医との連携体制があり対応が可能です。
低肺機能患者さんに対する縮小手術
 肺の機能が悪くても肺癌を切除できる可能性があります。
肺癌に対する集学的治療
 当科は常勤の放射線治療科・呼吸器内科との協力体制があり、患者さんにとって最適な治療をカンファレンスで話し合います。手術・化学療法・放射線・免疫療法から適切な治療の組み合わせをご提案します。
 また、初診から初回治療まで速やかに途切れなく行っております。
気管支内視鏡を用いた診断・病期診断、CTガイド下生検による診断
超音波内視鏡による肺門・縦隔リンパ節生検(EBUS-TBNA)、縦隔鏡・胸腔鏡によるリンパ節生検
 低侵襲の生検が、その後の適切な治療の選択に役立ちます。生検により不要な手術を避けられることもあります。
 これらの機器を適切に用いた診断が治療のために大切なことであり、肺癌診療に必要な診断手法を一通り行えることが我々の強みです。
セカンドオピニオン外来
 肺癌の治療は、それぞれの患者様に合わせてテーラーメードで行うべきと考えております。
 最近では、治療の選択肢が年々複雑化しており、時に医師によっても意見が異なることもあります。患者さんとしても、複数の医師の意見を聞くことが意思決定に役立つ可能性があります。そのような患者さんたちの相談窓口を開設いたしました。肺癌の外科治療ほか、縦隔腫瘍の外科治療のご相談もお受けしております。

縦隔腫瘍・縦隔嚢胞・縦隔リンパ節腫大

ロボット支援手術、胸腔鏡手術、正中切開による手術、拡大手術
 縦隔とは、左右の肺に囲まれた領域、心臓の周りの領域を指します。縦隔に発生する腫瘍の代表である“胸腺腫”は、時に良性腫瘍とみなされ経過観察されていることがあります。しかし、実際には他臓器浸潤・転移を起こす悪性腫瘍と分類されるものです。また、手術による切除により高い確率で根治が望めます。
 さらに、画像のみでは、胸腺腫と特に害のない良性の嚢胞病変は区別が難しいことがあります。このため、縦郭腫瘍を診断と治療を兼ねて(一回の手術で)切除することがあります。当科では、大きな病変でなければ、傷が目立ちにくく痛みが少ない胸腔鏡手術を行います。縦隔の異常陰影を指摘された際には、一度当科にご相談下さい。

転移性肺腫瘍

胸腔鏡手術・開胸手術
 一般に、原発巣がコントロールされており、肺にしか転移がなく、それらが安全にとり切れると判断される場合、転移性肺腫瘍に対する手術適応があるとされます。消化器癌、婦人科癌、頭頚部癌、軟部腫瘍などが主な疾患です。また、陰影が一つのみだと、肺癌である可能性もあります。癌治療後で肺結節を指摘された際には、もともと(原発)の癌を治療した科とともに、当科へのご相談も検討ください。
 他院からのコンサルテーションもお受けしております。

重症筋無力症

胸腔鏡下胸腺摘出術
 重症筋無力症の患者さんの一部の方に対しては、胸腺を外科的に切除することで内科的治療のみに比べてより良い症状緩和が得られることが科学的に証明されております。胸骨正中切開によるアプローチが標準ですが、胸腔鏡を用いた小さい創からの胸腺切除を行うことが可能です。

気管腫瘍・狭窄・軟化症・異物

根治的手術療法、軟性・硬性気管支鏡を用いたインターベンション治療、ステント挿入
 気管腫瘍・気管狭窄に対する手術・硬性鏡・ステントは、呼吸器外科の中でも特殊な技術を要します。処置に必要な特殊な器機も更新・新規購入しまして、様々な気管の外科的治療に対応可能な体制になっております。  

気胸

胸腔鏡手術・非手術療法
 まずは胸腔ドレーンによる非手術療法で対応し、手術の際には胸腔鏡下を用いた小さな傷・痛みの少ない手術(低侵襲手術)をご提案します。
 若い方や女性にも起きうる疾患であり、安全性はもちろんのこと、キズがなるべく目立たぬように配慮しております。

胸壁腫瘍

胸壁切除・胸壁再建
 大きな腫瘍でも、再建方法を工夫することにより根治切除が望めます。

肺の感染症

肺非結核性抗酸菌症(肺NTM症)、真菌症に対する外科的療法
 肺NTM症は急速に増えてきている疾患です。内科の先生の管理によって、薬剤による治療がまず行われます。しかし、薬が効かない、喀血がある、空洞や気管支拡張病変がある際に手術が考慮されます。

気管切開

経皮的気管切開・外科的気管切開・瘻孔閉鎖・気管切開後気管狭窄に対する治療
 気管切開や、その後の問題にも対応いたします。

胸郭変形(漏斗胸・鳩胸)

手術療法 (Nuss法、Ravitch法)
 前胸壁の形を外科的に修正する方法です。胸郭の形でお悩みの際は、一度ご相談下さい。

手掌多汗症

胸腔鏡下交感神経クリッピング
 胸の中の神経を一部遮断することにより、手の過剰な発汗を抑えることが可能です。5mm程度の小さな傷から行う胸腔鏡手術であり、傷は目立ちません。

膿胸

手術・非手術療法(経皮的ドレナージ)
 膿胸(胸の中の感染)に対してまずは非手術療法での治療を試みますが、外科的治療が必要になることがあります。胸腔鏡手術での治療も行っております。

悪性胸水

ドレナージや癒着療法による緩和的治療
 がんによって胸に水がたまり苦しくなることがあります。水を抜いて、人工的に癒着をさせることにより水がたまりにくくし、症状緩和をすることを目的とします。

原因不明胸水

胸腔鏡生検による診断
 胸水の原因が分からない場合、胸腔鏡を用いて胸の中を観察・生検することにより、病気の原因が分かる確率が上がります。

悪性胸膜中皮種

胸腔鏡による診断、手術を含めた集学的治療
 胸壁や肺を覆う中皮から発生する悪性腫瘍です。集学的治療が必要になります。

巨大肺嚢胞・COPD

胸腔鏡による病変切除、lung volume reduction surgery
 吸入薬などの内科的コントロールでも呼吸苦が改善しない場合、呼吸機能を詳しく評価した上で外科的手術が考慮されます。胸腔鏡を用いた小さな傷による手術も可能です。
TOPへ戻る