循環器内科部門
外来診療担当
午前 | 午後 | |
月 | 横倉 創一/梅園 龍 | |
火 | 阿部 七郎/篠田 雄平 | |
水 | 戸倉 通彰/長沼 仁 | |
木 | 阿部 七郎/前野 栄孝 | |
金 | 横倉 創一/戸倉 通彰 | |
土 | 輪番制 |
医師紹介
院長補佐 兼 第一循環器内科部長 | あべ しちろう 阿部 七郎 | 日本循環器学会認定循環器専門医 日本心血管インターベンション治療学会名誉専門医 日本内科学会総合内科専門医 日本心臓病学会心臓病上級臨床医(FICC) 日本スポーツ協会公認スポーツドクター |
医師 | とくら みちあき 戸倉 通彰 | 日本循環器学会認定循環器専門医 日本内科学会認定内科医 日本心血管インターベンション治療学会認定医 日本心血管インターベンション治療学会認定潜因性脳梗塞に対する経皮的卵円孔開存閉鎖術実施医 経カテーテル的心臓弁治療関連学会協議会認定実施医(Core Valveシリーズ)(SAPIENシリーズ) |
医師 | まえの えいこう 前野 栄孝 | |
医師 | うめぞの りゅう 梅園 龍 | 日本内科学会認定内科専門医 日本心血管インターベンション治療学会認定医 |
医師 | しのだ ゆうへい 篠田 雄平 |
診療科の案内
当院は栃木県南地区の歴史ある三次医療施設であり、循環器救急診療においても栃木県の最後の砦の一翼を担っております。循環器診療は病状の進行が連続しながら急激に悪化するのが常です。ゆえに我々の基本的立場として、循環器救急患者を積極的に受け入れ、急性期診療を的確に行い、急性期を脱した後には、ご紹介いただいた病院やクリニックさまへ戻っていただいております。また必要に応じ、その後も定期的に当院で心臓の検査を追跡している患者さんもおります。そして患者さんが戻られた医療機関さまで何らかの異状がある場合には直ちに受け入れる病診連携を今後とも築いてまいりたいと存じます。さらに医学的根拠に基づく医療(Evidence Based Medicine)の実践を旨とし、これから循環器診療を志す若手医師の良き研鑽の場となって参りたいと考えます。 令和5年度に当科に入院されました患者さんは1369例、延べ20,074人でありました。このうち60%が冠動脈疾患、30%が心筋症や弁膜症による心不全症例、そして10%を心筋炎、心内膜炎、先天性心疾患および不整脈疾患などが占めております。現在世界に名だたる高齢化社会を形成する我が国は、循環器疾患においてはまさに心不全パンデミックの様相を表しており、当院でも心不全入院は増加の一途をたどり、高齢者心不全患者が占める割合は激増しております。心不全の原因疾患としては虚血性心疾患、弁膜症、心筋症などがあります。特に虚血性心疾患は若年発症が激増しており、若い世代の冠危険因子に介入すべきことは、我が国の未来を考えても重要なポイントであると思います。こうした状況を鑑みまして当院では下記のような疾患に対して受け入れを行ってまいります。
冠動脈疾患
慢性冠症候群(いわゆる安定狭心症)に対しては、外来で運動負荷試験、心筋核医学検査などで心筋虚血を評価しております。冠動脈CT造影検査、また短期間ご入院していただきカテーテルでの冠動脈造影検査(CAG)を施行しております。冠動脈狭窄が疑われる場合には、必要に応じて冠動脈生理学検査として冠血流予備比(FFR)を測定して、冠動脈インターベンション(PCI)(経皮的冠動脈形成術、ステント留置術、ロータブレーター)を行っております。また急性冠動脈症候群(ACS)に対しては、可及的速やかに緊急PCIを行う体制を整えており、概ね入院期間は7~14日間です。院内死亡率は約7%で、死亡例のほとんどは超高齢者、来院時すでに発症後24時間以上経過している症例、あるいは来院時心原性ショックの症例です。不安定狭心症に対しても入院後早期に冠動脈造影を行い、必要に応じてPCIを行い入院期間は数日です。
不整脈疾患
徐脈性不整脈に対してはペースメーカーの植え込みを行っております。またこれまで当院では頻脈性不整脈に対するカテーテルアブレーションはおこなっておりませんでしたが、この度獨協医科大学病院と連携しながら開始いたしました。動悸や頻脈を訴える患者さまは是非ご紹介いただきたく存じます。
下肢閉塞性動脈硬化症
下肢閉塞性動脈硬化症 下肢閉塞性動脈硬化症に対する経皮的末梢血管インターベンション(EVT)も積極的に行い、従来はカテーテル治療が困難と考えられていた慢性完全閉塞(CTO)病変に対しても良好な治療成績をあげています。
その他の疾患
腹部大動脈瘤に対するステントグラフト内挿術、透析シャント不全に対するシャントPTA、腎動脈や鎖骨下動脈狭窄に対するカテーテル治療、深部静脈血栓症に対する下大静脈フィルター留置、動脈管開存症や冠動脈肺動脈瘻に対するコイル塞栓術、僧帽弁狭窄症に対するイノウエバルーンを用いた経皮的僧帽弁交連裂開術(PTMC)なども施行しています。今後経カテーテル的大動脈弁植え込み術(TAVI)に関しましても開始準備を進めて参ります。
医療設備
- シネアンギオグラフィー
- 心エコー(経胸壁心エコー、経食道心エコー)
- マルチスライスCT
- 心臓MRI
- アイソトープ診断装置
- 大動脈バルンパンピング(IABP)
- 経皮的心肺補助装置(PCPS)