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ペースメーカー植え込み術

ペースメーカー植え込み術

ペースメーカー植え込み術とは

除脈性不整脈
心臓は体全体に血液を送るポンプの役割をしている臓器で、通常は安静時1分間に約60から90回、拍動しています。 安静時には脈が少なくなり、また運動したり、精神的ストレスを受けるとそれに応じて脈拍は増えるように、自動的に調整されています。 様々な原因で脈が遅くなってしまう病気が、除脈性不整脈(房室ブロック、洞不全症候群等)と言われます。

症状

脈が遅いことが原因で、脳や大切な臓器に必要な血液量が回らなくなるため、失神、めまい、息切れ等の症状が出現します。 

治療

現在、除脈性不整脈に対する、有効な内服薬などはほとんど無いため、症状が強い場合には、失神により生命に危険を及ぼす可能性が高いため、予防的にペースメーカーを埋め込む手術が必要です。

ペースメーカーとは

心臓に電気刺激を送り、脈が正常より遅い時に、心臓の脈拍数を正常範囲内に増やす機械です。
通常、右か左の鎖骨下の皮下に500円玉より少し大きいぐらいの大きさの電池を埋め込んで、ここから繋がった電線を、鎖骨下静脈経由で心臓内に留置します。
手術時間は通常、約1-2時間で終了し、局所麻酔で行います。当院では基本的に約3日の入院期間で済みます。
ペースメーカーはあくまで、患者さん本人の脈が遅い時に、それを感知して心臓に刺激を送り脈拍数を増やす機械にすぎません。
除脈性不整脈が治るわけではありませんので、一生ペースメーカーが必要になります。
 
ペースメーカーの電池には寿命があり、患者さんの心臓の状態にもよりますが、一般的に数年から10年に一度は電池交換の手術(通常1時間程度)をしなければなりません。
ただし、ペースメーカー埋め込み後は、除脈に対して薬を飲み続けなければならないこともありませんし、通常の社会生活を送ることが可能です。車の運転や軽い運動も可能です。
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