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診療科のご案内

呼吸器外科

外来診療担当

 

午前

午後

輪番制(再診予約のみ)

 

橋本 浩平/坂巻 寛之 橋本 浩平
手術 手術
手術 手術
坂巻 寛之(初診)
橋本 浩平(ロボット手術、セカンドオピニオン)
坂巻 寛之
輪番制(紹介患者のみ) 休診

ご挨拶

 足利赤十字病院は両毛地域の基幹施設であり、本院の呼吸器外科は慶應義塾大学外科学教室からの人事によりその診療体制を築いて参りました。前任の山本学先生が退任され、私(橋本浩平)と同時期に慶應義塾大学からもう一名(坂巻寛之、医師8年目)が赴任し、2018年4月より常勤2名の体制となりました。増員に伴い、診療の拡大を目指しております。
 肺癌をはじめとした悪性疾患や、気胸等の良性疾患に対する胸部の外科手術・診断に幅広く対応すること、それぞれの患者さんに最適な世界標準の治療を提供することを当科の方針としていきたいと思います。


医師紹介

呼吸器外科部長 はしもと こうへい
橋本 浩平
2005年  慶應義塾大学医学部卒業・初期臨床研修
2007年  慶應義塾大学 外科研修
2009年  慶應義塾大学 外科学(呼吸器)専修医
    国立がん研究センター東病院 研修
2012年  カナダ・トロント大学胸部外科
    リサーチフェロー
2014年  カナダ・トロント大学胸部外科
    一般胸部外科 クリニカルフェロー
2016年  カナダ・トロント大学胸部外科 肺移植
    ECMO クリニカルフェロー
2017年  慶應義塾大学 外科学(呼吸器)助教
2018年 足利赤十字病院 呼吸器外科 部長
日本呼吸器外科学会専門医
日本外科学会専門医
医学博士
International member, the Society of Thoracic Surgeons
医師 さかまき ひろゆき
坂巻 寛之
2010年 日本大学医学部卒業・相模原協同病院
    初期臨床研修
2013年 慶應義塾大学 外科学研修
    浜松赤十字病院外科
2014年 慶應義塾大学 外科学(呼吸器)専修医
2017年 国立がん研究センター中央病院
    外科病理学研修
2018年 足利赤十字病院 呼吸器外科 医員

受診をお考えの方へ

 本ホームページをご覧になられている患者さんや身内の方は、病気のことで不安を感じられておられることと思います。当科の外来では、病状や今後どのような治療の選択肢があるのかを、納得頂けるまでご相談させて頂きます。また、当院は全室個室であり、入院中も病状について周りを気にすることなくご質問頂けます。ご家族とのプライベートな時間も大切にして頂けるものと思います。

 当科で実際に手術を受けて頂く際には、われわれの持てる全ての知識と技術で治療に当たります。患者さんが当院に受診し治療を受けられた際には、「足利日赤にかかってよかった」と思って頂けるよう、職員一同が最善を尽くします。

 本ページをご参照頂き、当科に受診をお考えの際には、地域の先生からの紹介あるいは直接当科に予約の上で受診頂ければと思います。

どのような状況で当科への受診が勧められるか?

 呼吸器外科では、主に胸部の疾患(心臓・大血管・食道・乳腺を除く)の外科的治療を行います。多くは肺癌をはじめとした肺の疾患が対象となりますが、それ以外にも気管・縦隔・胸腺・胸壁・胸膜・横隔膜の良性・悪性疾患も含みます。実際には殆どの場合、何らかのきっかけで地域の先生方にまず受診し、次の項目にある対象疾患が疑われるときに、当院に紹介受診していただくことになります。

 また、当科では"胸部の異常陰影"という段階から患者さんをご紹介頂き、呼吸器内科・放射線科と連携し、それぞれの患者さんにとって最適な診断方法とその後の治療方法を提案いたします。
 "レントゲンの胸部異常陰影"、"人間ドックの胸部CTで発見された肺異常陰影"、"縦隔・胸壁の異常陰影"などから"生検で診断のついた肺癌"など、どのような段階からでも受診は可能です。ただし、異常陰影が健診やがん検診で判明した際には、かかりつけの医師を介して、発見からあまり時間を空けずに呼吸器の専門医に受診することをお勧め致します。

対象疾患と当科での診療

肺がん

早期肺癌に対する胸腔鏡下手術

 開胸に比べ、創が小さく、肋間を拡大もしない方法であり、手術後の痛みが少ない方法です。

局所進行肺癌に対する拡大手術

 局所進行性肺癌可能に対して根治切除を目指します。他臓器浸潤肺癌であっても、当院では他領域手術の専門医との連携体制があり対応が可能です。

低肺機能患者さんに対する縮小手術

 肺の機能が悪くても肺癌を切除できる可能性があります。

肺癌に対する集学的治療

 当科は常勤の放射線治療科・呼吸器内科との協力体制があり、患者さんにとって最適な治療をカンファレンスで話し合います。手術・化学療法・放射線・免疫療法から適切な治療の組み合わせをご提案します。
 また、初診から初回治療まで速やかに途切れなく行っております。

気管支内視鏡を用いた診断・病期診断、CTガイド下生検による診断
超音波内視鏡による肺門・縦隔リンパ節生検(EBUS-TBNA)、縦隔鏡・胸腔鏡によるリンパ節生検

 低侵襲の生検が、その後の適切な治療の選択に役立ちます。生検により不要な手術を避けられることもあります。
 これらの機器を適切に用いた診断が治療のために大切なことであり、肺癌診療に必要な診断手法を一通り行えることが我々の強みです。

セカンドオピニオン外来

 肺癌の治療は、それぞれの患者様に合わせてテーラーメードで行うべきと考えております。
 最近では、治療の選択肢が年々複雑化しており、時に医師によっても意見が異なることもあります。患者さんとしても、複数の医師の意見を聞くことが意思決定に役立つ可能性があります。そのような患者さんたちの相談窓口を開設いたしました。肺癌の外科治療ほか、縦隔腫瘍の外科治療のご相談もお受けしております。

 

縦隔腫瘍・縦隔嚢胞・縦隔リンパ節腫大

低侵襲胸腔鏡手術、正中切開による手術、拡大手術

 縦隔とは、左右の肺に囲まれた領域、心臓の周りの領域を指します。縦隔に発生する腫瘍の代表である"胸腺腫"は、時に良性腫瘍とみなされ経過観察されていることがあります。しかし、実際には他臓器浸潤・転移を起こす悪性腫瘍と分類されるものです。また、手術による切除により高い確率で根治が望めます。
 さらに、画像のみでは、胸腺腫と特に害のない良性の嚢胞病変は区別が難しいことがあります。このため、縦郭腫瘍を診断と治療を兼ねて(一回の手術で)切除することがあります。当科では、大きな病変でなければ、傷が目立ちにくく痛みが少ない胸腔鏡手術を行います。縦隔の異常陰影を指摘された際には、一度当科にご相談下さい。
 2018年11月よりセカンドオピニオン外来を開設いたしました。

 

ロボット支援胸腔鏡下手術

ロボット支援胸腔鏡下手術

 ロボット支援胸腔鏡手術は、3Dの高精細カメラと自在に動く性能の良い鉗子などを備えた手術支援ロボットを用いた、新しい低侵襲(からだに優しい)手術です。Da Vinci (ダヴィンチ) という機器が、2018年11月現在日本で使用できる唯一の手術支援ロボットです。
 2018年4月より、日本で肺葉切除・縦隔病変に対するロボット支援胸腔鏡下が保険適応となり、日本中でダヴィンチを用いた手術を受けられる準備が整いました。しかし、実際のところは、現時点でダヴィンチを備えて、かつそれを用いた呼吸器外科手術を行っている施設は全国でも非常に限られております。
 当院では、部長の橋本がダヴィンチを用いて手術を行う資格を有しており、また留学中の実際の手術経験もあります。2018年10月より、当院に於いてもロボット支援胸腔鏡下手術を実際に開始し、今後は本手術を提供可能な体制になりました。今後施設は増えていくでしょうが、2018年11月の時点では、栃木県・群馬県の地域で本手術を提供できるのは足利赤十字病院のみとなっております。
 今後も胸部の腫瘍でお困りの患者さんの力になるべく、最新の機器を用いたロボット支援手術を地域の皆さまに提供して参りたいと考えております。また、限られたこの機器の恩恵を多くの患者さん達に受けてもらうべく、市外・県外の患者さんの手術もお受けしております。当院は、全室個室の病院(ほとんどが無料個室です)でもあり、遠方からこられた患者さんとそのご家族も、安心して手術を受けて頂ける環境だと自負しております。

 

転移性肺腫瘍

胸腔鏡手術・開胸手術

 一般に、原発巣がコントロールされており、肺にしか転移がなく、それらが安全にとり切れると判断される場合、転移性肺腫瘍に対する手術適応があるとされます。消化器癌、婦人科癌、頭頚部癌、軟部腫瘍などが主な疾患です。また、陰影が一つのみだと、肺癌である可能性もあります。癌治療後で肺結節を指摘された際には、もともと(原発)の癌を治療した科とともに、当科へのご相談も検討ください。
 他院からのコンサルテーションもお受けしております。

 

重症筋無力症

胸腔鏡下胸腺摘出術

 重症筋無力症の患者さんの一部の方に対しては、胸腺を外科的に切除することで内科的治療のみに比べてより良い症状緩和が得られることが科学的に証明されております。胸骨正中切開によるアプローチが標準ですが、ご希望の方には胸腔鏡や手術支援ロボット(ダヴィンチ)を用いた小さい創からの胸腺切除を行うことが可能です。

 

気胸

胸腔鏡手術・非手術療法

 まずは胸腔ドレーンによる非手術療法で対応し、手術の際には胸腔鏡下を用いた小さな傷・痛みの少ない手術(低侵襲手術)をご提案します。
 若い方や女性にも起きうる疾患であり、安全性はもちろんのこと、キズがなるべく目立たぬように配慮しております。

 

胸壁腫瘍

胸壁切除・胸壁再建

 大きな腫瘍でも、再建方法を工夫することにより根治切除が望めます。

 

肺の感染症

肺非結核性抗酸菌症(肺NTM症)、真菌症に対する外科的療法

 肺NTM症は急速に増えてきている疾患です。内科の先生の管理によって、薬剤による治療がまず行われます。しかし、薬が効かない、喀血がある、空洞や気管支拡張病変がある際に手術が考慮されます。

 

気管腫瘍・狭窄・軟化症・異物

根治的手術療法、軟性・硬性気管支鏡を用いたインターベンション治療、ステント挿入

 気道の外科的治療は、頻度が低いですが、"息苦しさ"に直結し、治療に緊急を要することもあります。

 

気管切開

経皮的気管切開・外科的気管切開・瘻孔閉鎖・気管切開後気管狭窄に対する治療

 気管切開や、その後の問題にも対応いたします。

 

胸郭変形(漏斗胸・鳩胸)

手術療法 (Nuss法、Ravitch法)

 前胸壁の形を外科的に修正する方法です。胸郭の形でお悩みの際は、一度ご相談下さい。

 

 

手掌多汗症

胸腔鏡下交感神経クリッピング

 胸の中の神経を一部遮断することにより、手の過剰な発汗を抑えることが可能です。5mm程度の小さな傷から行う胸腔鏡手術であり、傷は目立ちません。

 

膿胸

手術・非手術療法(経皮的ドレナージ)

 膿胸(胸の中の感染)に対してまずは非手術療法での治療を試みますが、外科的治療が必要になることがあります。胸腔鏡手術での治療も行っております。

 

悪性胸水

ドレナージや癒着療法による緩和的治療

 がんによって胸に水がたまり苦しくなることがあります。水を抜いて、人工的に癒着をさせることにより水がたまりにくくし、症状緩和をすることを目的とします。

 

原因不明胸水

胸腔鏡生検による診断

 胸水の原因が分からない場合、胸腔鏡を用いて胸の中を観察・生検することにより、病気の原因が分かる確率が上がります。

 

悪性胸膜中皮種

胸腔鏡による診断、手術を含めた集学的治療

 胸壁や肺を覆う中皮から発生する悪性腫瘍です。集学的治療が必要になります。

 

巨大肺嚢胞・COPD

胸腔鏡による病変切除、lung volume reduction surgery

 吸入薬などの内科的コントロールでも呼吸苦が改善しない場合、呼吸機能を詳しく評価した上で外科的手術が考慮されます。胸腔鏡を用いた小さな傷による手術も可能です。

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