トップページ > 循環器内科 沼澤洋平先生の臨床研究論文が海外の英文雑誌PLOS ONE(2015Apr)に掲載されました。

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論題

Impact of Body Mass Index on In-Hospital Complications in Patients Undergoing Percutaneous Coronary Intervention in a Japanese Real-World Multicenter Registry.

著者

Numasawa Y, Kohsaka S, Miyata H, Kawamura A, Noma S, Suzuki M, Nakagawa S, Momiyama Y, Naito K, Fukuda K.

発表

PLoS One. 2015 Apr 14;10(4):e0124399. doi: 10.1371/journal.pone.0124399. eCollection 2015.


 筆頭著者の沼澤先生らは慶應関連病院循環器病研究会(KICS)が運営する多施設心臓カテーテル治療(経皮的冠動脈形成術:PCI)レジストリーのデータを解析し、肥満傾向にある人(BMI; body mass indexが高い人)よりもやせ傾向にある人(BMIが低い人)の方が、PCI術後合併症のリスクが高いことを報告しました。

 一般的には肥満傾向にある人(BMIが高い人)ほど、心臓血管系の疾患に罹患しやすいと考えられている。しかし冠動脈疾患に罹患した患者に対して心臓カテーテル治療を行う場合には、やせ傾向にある人(BMIが低い人)の方が合併症発生率が高いことが判明した。この一見矛盾したように考えられる現象は「Obesity paradox」と呼ばれています。

 今回沼澤先生らは、日本における約10000人の心臓カテーテル治療レジストリーデータを解析することで、日本人のBMIの分布が欧米人と比較して圧倒的に低い事、また海外のデータではやせている人と極端に肥満傾向が強い人の両方に合併症発生率のピークがあるのに対し、日本では極端に肥満傾向が強い人が少ないため、やせている患者群の合併症発生率が著名に高値であるという日本特有の「Obesity paradox」が存在することを報告しました。

 また各リスク因子を統計学的に補正した後でもBMIが低い人は全体の合併症、および出血性合併症において、独立した危険因子となることを多変量解析にて報告しました。

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