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沼澤洋平先生の臨床研究論文が英文誌Journal of Cardiologyに掲載されました

論題

Incidence and Predictors of Bleeding Complications after Percutaneous Coronary Intervention.

著者

Numasawa Y, Kohsaka S, Ueda I, Miyata H, Sawano M, Kawamura A, Noma S, Suzuki M, Nakagawa S, Momiyama Y, Fukuda K.

発表

J Cardiol. 2016 Jun 3. pii: S0914-5087(16)30084-3.

doi: 10.1016/j.jjcc.2016.05.003. [Epub ahead of print]


 筆頭著者の沼澤先生らは慶應関連病院循環器病研究会(KICS)が運営する多施設心臓カテーテル治療(経皮的冠動脈形成術:PCI)レジストリーのデータを解析し、PCI術後の出血性合併症についての頻度とその予測因子を調査しました。

 今回沼澤先生らは日本で施行された約13,000件の心臓カテーテル治療データを解析することで、日本のPCIにおける出血性合併症の頻度が約3%であり、海外のデータと比較してほぼ同等であることを報告しました。なお、施設ごとのサブ解析において手術件数が少ない病院では出血性合併症の頻度が多い傾向にあることを報告しました。また多変量ロジスティック回帰分析により、出血性合併症の予測因子として年齢、性別(女性)、心不全、透析患者、急性冠症候群、心原性ショックなどが独立した危険因子として挙げられ、逆に経橈骨動脈アプローチはinverse predictorとしてはたらくことが示されました。さらに患者背景のみならず、来院時の状況や治療手技内容など様々な因子が出血性合併症に寄与していることを3つの統計学的リスクモデルを比較することで解明しました。

これらの研究データは、今後日本のPCI治療における出血性合併症の頻度を減らすことに役立つことが期待されます。

この論文は2016年6月3日に英文誌Journal of Cardiologyに掲載されました。

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