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循環器内科 工野俊樹先生の臨床研究論文が海外の英文雑誌 American Journal of Cardiologyに掲載されました。

論題

Location of the Culprit Coronary Lesion and Its Association With Delay in Door-to-Balloon Time (from a Multicenter Registry of Primary Percutaneous Coronary Intervention).

著者

Kuno T, Kohsaka S, Numasawa Y, Ueda I, Suzuki M, Nakamura I, Negishi K, Ishikawa S, Maekawa Y, Kawamura A, Miyata H, Fukuda K.

発表

Am J Cardiol. 2015 Mar 1;115(5):581-6. doi: 10.1016/j.amjcard.2014.12.004. Epub 2014 Dec 18.


 筆頭著者の工野先生らは慶應関連病院循環器病研究会(KICS)が運営する多施設心臓カテーテル治療(経皮的冠動脈形成術:PCI)レジストリーのデータを解析し、急性心筋梗塞患者の緊急PCIにおいて、病着から冠動脈再灌流までの時間が90分超である確率が、左回旋枝動脈が責任病変であると他の責任病変 (右冠動脈もしくは左前下行枝動脈)よりも1.5倍程度高いことを報告しました。

 著者らは約1700例の急性心筋梗塞患者のデータを用いて、多変量統計解析を行い、オッズ比を算出しました。この原因として、左回旋枝動脈が心臓の背中側にあるため、心電図変化が生じにくいために診断が遅れる可能性が考えられました。

 AHA(米国心臓病学会)の診療ガイドラインは急性心筋梗塞患者の緊急PCIにおいて、来病着から冠動脈再灌流までの時間が90分以内であることを推奨しており、当院でも急性心筋梗塞患者での治療の遅れを最小限にする努力をしている。90分以上では冠動脈閉塞時間が長いため、心筋保護に繋がらない可能性があることが報告されている。今回のデータでも90分を超える患者の死亡率は90分以内の患者に比べて有意に高い事が報告されました。

 この臨床研究論文は2015年3月に海外の英文雑誌American Journal of Cardiologyに掲載されました。

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